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 この度、第33回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会を平成28年2月19日(金)・20日(土)の2日間において、山梨の甲府(湯村温泉)で開催させていただくこととなり、謹んでご挨拶申し上げます。
 本学会は1984年に発足して以来、多くの大腸肛門外科医師、泌尿器科医師、ET / WOCや看護師、ストーマ用品協会の企業の方々に支えられてまいりました。私は小児外科領域のETナースとして長年臨床に携わってまいりましたが、ストーマや排泄機能障害のある子どものリハビリテーションについても、成人外科医師・看護師の方々が供に考えて下ったことを大変嬉しく思ってきました。皆様の懐の深さに敬意を表し、本学会を率いてこられた諸先輩の先生方にご指導、ご支援を賜りましたことを感謝申し上げます。
 山梨では今までに、江口英雄先生(第14回)、登坂有子先生(第18回)という大先輩のお二人の先生が本学会を開催され、基盤を創ってくださいました。以降の十数年間に甲信地区においてもがん治療はさらに進み、多くの皮膚排泄ケア認定看護師が育成されております。今回はこのメンバーと共に学会総会を開催できることに喜びを感じると供に、地域の人々への医療・看護の更なる発展に寄与したいと考えております。
 本学会総会のテーマは、「次世代に繋ぐストーマ・排泄ケア ―小児から成人、教育から臨床、臨床から地域へ―」と致しました。この三十三年間で築き上げられた知識・技術・技能ばかりでなく、哲学となるものを次世代に繋いでいく使命があることを痛感するからです。近年の小児外科領域では、」幼少期にストーマや排泄機能障害を抱えて青年期から成人期に達している方々の成人外科医療への移行は重要課題となっております。パネルディスカッションでは「排泄管理を要する小児外科疾患患者の移行期の問題」を取り上げ、小児・成人領域の医師・看護師が一堂に会して、この問題の突破口となる討論を期待するところです。シンポジウムⅠでは、「術後の排尿・排便機能障害の評価と生活指導」に焦点を当てて、エビデンスのある具体的ケアに繋がると良いと考えます。またシンポジウムⅡでは「ストーマ排泄リハビリテーション講習会が果した役割と今後の課題」を討論していただきます。ストーマリハビリテーション教育の全国展開による医療・看護の質の向上を担保するともいえるこの講習会システムは他国に類のない素晴らしいものです。次世代に残せる大きな果実であるからこそ、この課題を検討することが大切と考えます。特別講演には穴澤貞夫先生による「疾病と合併症と障害」のご講演を予定しています。
 本学会をリードして下さった先輩の医師・看護師の皆様には次世代に何を繋ぐかを意識して、また現役世代の皆様には患者さんの臨床評価を意識した研究を携えて山梨にお出かけいただき、熱い討論をしていただくことを期待しております。
供に学び、楽しい時間を共有した後の温泉は、こころもからだもほっこりさせてくれると思います。山梨の湯村温泉郷でお待ちしています。

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