日本神経救急学会は、脳卒中や神経感染症など、神経疾患領域における救急医療の発展を促進することを目的として創設された学会です。このため、救急医学、脳神経外科、神経内科、整形外科など多岐にわたる領域を対象とし、まさに神経疾患の救急医療の中核となるものであります。
近年、脳梗塞超急性期の血栓溶解療法(t-PA)に代表されるように、医療技術の進歩には目を見張るものがあります。このような医療技術の進歩に我々医療従事者は、一つのチームとして疾患に立ち向かう必要性があります。
患者様が搬送されると救急医学医による初期診断、初期治療、そして緊急手術がなされる場合もあり、より専門的な診断、治療が必要な場合は脳神経外科、神経内科、整形外科医などが治療に加わります。
そのためには各医師の共通の認識、治療方針が必要であり、ECSやISLSなどの重要性が広く知られてきており、また実際注目を浴びつつあります。
そこで本大会のメインテーマを「神経救急診療におけるチーム医療」といたしました。
是非、皆様からの多数のご演題ならびに活発なディスカッションをいただき、「チーム医療」としての質を高められればと存じます。
最後に、会場である獨協医科大学は宇都宮にも近く、安心できる「おいしい餃子」店が多数ございますので、こちらは緊急を要しませんが、学会の合間にご賞味いただければ幸いです。
第23回日本神経救急学会学術集会
当番世話人 平田 幸一
(獨協医科大学神経内科) |