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 このたび、第10回の日本ヘルニア学会学術集会を名古屋市にて開催させていただくことになりました。日本ヘルニア学会は2003年に研究会として冲永功太前学会理事長のご指導の下に発足しました。第9回学術集会は、8月に江口徹先生のご担当で福岡市にて開催されました。東日本大震災のために延期されたにも拘わらず、650名近くの方々が参加する大きな学会となりました。このような大きな学術集会を担当させて頂きますことは、この上ない名誉でありますと同時に、学会の更なる発展に幾らかでもお役に立てればと考えます。
 今回の学術集会ではテーマを「ヘルニア治療の現在(いま)そして未来を見つめて」といたしました。第8回学術集会(小山勇会長)では「ヘルニア治療の明日を拓く―ヘルニア学会のさらなる飛躍に向けて―」でした。第9回では「ヘルニアの実臨床の成長から成熟へ」でした。明日を拓き成熟したら今一度、現在を省みて未来を考えようと云う訳です。実際、tension freeの概念とメッシュの導入以来四半世紀を経て、その有用性は外科医の多くが認めるところとなりました。そして近年には、腹腔鏡によるヘルニア手術が急速に普及しつつあります。鏡視下での手術操作の習熟によるものであると共に、より使い易いmeshの開発に負う点も大きいと考えます。Meshについて考えてみれば、わが国で実用に供されているmeshでは、その素材が合成樹脂である利点を生かして様々な特性や形状を持った製品が考案されてくると考えられます。このような状況を踏まえて、『腹壁欠損による臓器脱出の結果として生じる疾患』(小山 勇 第8回学術集会会長)としてのヘルニアに対する手術とはどうあるべきかを、改めて考える機会として頂ければと考えます。
 名古屋市での開催は、松本純夫現国立病院機構東京医療センター病院長の下で開催された日本ヘルニア研究会第3回学術集会に続くものです。第9回の学術集会が震災のために8月開催となりましたため、今回の学術集会に演題を応募して頂くにも4月開催までの期間が短くて何かと大変かと思います。また、ゴールデンウイークの前でご多用のときとは拝察いたしますが、名古屋市は地理的には日本の中心に位置し、交通の便にも恵まれています。開催場所もJR 名古屋駅から徒歩5分に設定いたしました。多くの方々のご参加を期待いたします。