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日本嚥下医学会

第39 回日本嚥下医学会総会ならびに学術講演会を平成28 年2 月12 日(金)13 日(土)に大阪国際交流センターにて開催いたします。本学会は嚥下に関する基礎的・臨床的研究を目的とした嚥下研究会として1981 年に発足、2005 年に日本嚥下医学会へと発展し、今回で通算39 回目の大会となります。今でこそ、嚥下障害の問題は社会的にも広く認知されるようになりましたが、35年前にその重要性を予見し、学術研究の発展を牽引されてこられた役員及び会員の諸先生方の卓越した見識に敬意を表します。私共、基礎系の教室としてはじめて学会を担当させていただくこととなり、大変光栄に思うと共に重責に身の引き締まる思いでおります。

今回は、学会のテーマを「科学を食べる喜びに」といたしました。基礎系講座主催の大会ということで、基礎研究を多く取り上げ、それらが新たな視点から臨床応用へトランスレーショナルに展開していくきっかけにできればと考えております。

特別講演は、呼吸と嚥下の関係について先駆的な研究をされてこられた千葉大学名誉教授 西野 卓先生に気道防御反射としての嚥下反射の生理学的意義についてお話いただきます。教育講演は、東京慈恵会医科大学解剖学講座教授 岡部 正隆先生に咽頭、喉頭、気管、気管支の進化発生についてご講演いただきます。また、オーストラリアからは新進気鋭の神経生理学者であるTara Bautista 博士を招いて、ユニークな動物実験モデルを用いた嚥下中枢と呼吸中枢の連関についての研究を紹介していただきます。シンポジウムも、「嚥下研究Basics」と題して、各分野において嚥下の基礎研究に精力的に取り組んでいる研究者を招いて、state of the artを講演していただきます。

パネルディスカッションは、「多科・多職種連携による医療・介護関連肺炎(NHCAP)対策」を取り上げました。NHCAPの多くは反復する難治性誤嚥性肺炎であり、その背景には、高齢化に伴う嚥下障害による顕性・不顕性誤嚥の問題があります。そもそも嚥下障害に対する適切な評価や治療が行われなければ、肺炎の発症や再発は防ぎ得ません。そこで、肺炎をどのように治療するかではなく、どのようにしたら肺炎の発症や再発が予防できるのかに主眼を置いて、急性期病院から療養型病院、在宅ケアまで、さまざまな医療機関での取り組みをパネリストの先生方からご紹介いただき、多科・多職種連携によるNHCAPの集学的先制医療について考えます。

その他、実践的な外科関連セミナーやポストコングレスセミナー、カジュアルスタイルの懇親会も企画しております。皆様に、来て良かったと思っていただける大会にしたいと、精一杯準備しております。たくさんの先生方のご来場をお待ち申し上げます。


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