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ワークピア横浜




 

 この度、第26回日本小児外科学会秋季シンポジウムを横浜の地で開催するに当たり、Pediatric Surgery Joint Meeting 2010との合同開催を大変うれしく思います。多数の学会員の皆様が横浜へお越し頂き、実りある秋の小児外科関連学会シーズンを過ごされますことを心から願っています。
  合同開催されますPSJM 2010は第21回日本小児呼吸器外科研究会、第40回日本小児外科代謝研究会、第67回直腸肛門奇形研究会、第15回日本小児外科漢方研究会で、鋭意準備した内容のものです。これら四つの研究会と秋期シンポジウムの企画・運営を神奈川県立こども医療センター外科がまとめ役として務めさせて頂きますが、11月19日、20日が小児外科学会員にとって秋の日の実りある意見交換、討論の場になりますことを切に願っています。
  横浜の11月は、APEC JAPAN 2010がみなとみらい地区で開催され厳重な警戒下にありますので、もともとの横浜らしい山下公園、元町、中華街があります地区を選び、「ワークピア横浜」にしました。学会の合間にこれらの地区に足をお運び頂ければ横浜で開催した望外の喜びです。
  たくさんの会員のご参加をお待ちしております。

   
  第26回日本小児外科学会秋季シンポジウム・PSJM2010合同開催担当
第26回日本小児外科学会秋季シンポジウム
会長 大浜 用克
(神奈川県立こども医療センター 総長)


 

 日本小児呼吸器外科研究会は「疾患あるいは病変のentity、あるいは分類が混沌としている呼吸器の先天的な外科的疾患を病理学的所見を含めて1つ1つはっきりさせようとの意図で始まった研究会」で、この歴史ある研究会に少しでも貢献できれば幸いです。
  今回は主題を5つとしました。皆様のご援助をいただき46題もの多くの貴重な演題をいただくことができ大変感謝しております。「出生前診断された嚢胞性肺疾患」については胎児治療、重症度の予測、無症状症例に対する考え、長期臨床経過など多岐にわたる内容で、総合した視点が得られることと思われます。また研究会が検討を進めてきた気管支閉鎖症や、嚢胞性肺疾患で応募頂いた5演題では、小児病理の先生による病理検討をお願いし、さらに疾患概念が深まるものと考えております。「広範囲気管狭窄」では最先端の治療と工夫が、「喉頭気管食道裂」については病型に応じた種々の対応・治療をまとめてお教え頂けるまれに見る機会と楽しみにしております。「縦隔腫瘍に対するアップローチ」「気管切開・喉頭気管分離術」も多くの示唆に富む演題をいただきました。
  各施設で経験できる呼吸器外科疾患の症例は決して多くはありません。多くのご意見をいただき、討議を深め、情報を共有することによって、皆様の臨床・研究のさらなる発展につながることを祈念しております。
  PSJM2010の同時開催を御快諾いただきました第26回日本小児外科学会秋季シンポジウム会長大浜用克先生、および秋季シンポジウムに加えPSJM2010の事務の殆どをお引き受け頂いた新開真人先生はじめとする神奈川県立こども医療センター外科の先生方、また小児呼吸器外科研究会代表世話人林奐先生、事務局黒田達夫先生には、ご多忙中にもかかわらず甚大なご助力をいただき厚く感謝申し上げます。

   
  第21回日本小児呼吸器外科研究会
会長 長谷川 史郎
(静岡県立こども病院 副院長)


 

 今回、第40回日本小児外科代謝研究会をお世話させていただくこととなりました、福岡大学の増本幸二と申します。本研究会は、小児外科領域における代謝や栄養に関する基礎的、臨床的なテーマが熱心に討論されてきた伝統ある研究会で、今回お世話させていただくこととなり、大変身の引き締まる思いです。
  今回の本研究会のテーマは「微量栄養素」としました。近年のNST活動の普及に伴い、栄養療法の重要性が再認識されています。様々な栄養製剤が開発される中、ビタミンや微量元素などの微量栄養素が話題となることも多くなってきました。今回、栄養管理上の微量栄養素に関する問題点についての演題を募集いたしましたところ、各種微量栄養素の必要性や投与の工夫、欠乏症などについて16題もの演題をご応募いただきました。これらを3つのセッ
ションに分け、ご報告いただくこととしました。多くの演題をご応募いただき、本当にありがとうございます。各演題とも大変興味深い内容です。皆様にぜひご参加いただき、活発な議論をどうぞよろしくお願い申し上げます。

   
  第40回日本小児外科代謝研究会
会長 増本 幸二
(福岡大学呼吸器・乳腺内分泌・小児外科 准教授)


 第67回直腸肛門奇形研究会集会のお世話をさせていただくことになりました。たいへん光栄に存じます。鎖肛は代表的な先天性外科的疾患で、多くのこどもたちがこの病気を持って生れてきます。先輩方の努力によりさまざまな病型に精緻に分類され、また、さまざまな外科的治療法が考案、実践されてきました。
  今回は、一般演題に加えて鎖肛患児の生活の質 (QOL) に関する演題を募集いたしましたところ、ストマケア、合併疾患対策、手術・治療の工夫、術後排便機能と排便管理、セクシュアリティなど、QOLに関する演題を含め計14題の演題を応募いただきました。深謝申し上げます。
  研究会では、応募演題の発表に加え、2009年度登録症例の病型検討、研究会プロジェクトに関する報告も併せて行う予定にしております。参加者の皆様のご協力により、実り多い研究会となりますよう期待しております。

 
第67回直腸肛門奇形研究会
会長 上野 滋
(東海大学小児外科 教授)


 この度、第15回日本小児外科漢方研究会を担当させていただく、東京大学小児外科の岩中です。本研究会は、昨年事務局が久留米大学小児外科に移り、新しい代表世話人八木実教授の主導で発展が期待されています。同時に、研究会の形態も、昨年から、従来の日本小児外科学会会期中の教育講演方式から、PSJMの一員として、一般演題の募集を行うことになり、より充実した研究会となりました。
  従来、漢方は東洋医学系の経験医学の中で発展してきました。私が漢方医学に関わり始めたのは、1992年の第7回国際東洋医学会 (台北) でした。胆道閉鎖症術後肝障害に対する漢方治療の報告をいたしましたが、その当時と比較しますと、最近の漢方医学の発展には目を見張るものがあります。科学的な研究も盛んで、『kampo』『herbal medicine』と言う表現のもと、日本で発展した医学として “Gastroenterology” や “Journal of Gastroenterology” などの有名誌に収載されるようになってきています。小児領域では、まだまだ科学的根拠を示せるほどの基礎実験や臨床研究はなされていませんが、一例一例の積み重ねがいずれ大輪の花を咲かせることにつながります。それ故、今回の研究会では多くの方にご参加いただきたいと考え、あえて主題・要望演題を設けないことにいたしました。幸いなことに頻用方剤以外の漢方薬の使用経験を含めた数多くの症例報告や臨床研究報告など、様々な小児外科領域の漢方医学のご発表が集まりました。今後の小児外科漢方医療の発展のため、白熱した議論が展開されることを期待しております。
  また、今回は特別に本研究会代表世話人の八木実先生に「明日から使える小児外科領域の漢方治療の実際」というテーマで教育講演をお願いしております。漢方治療に関して非常に実践的なお話になるかと思いますので、皆様ご期待ください。
  横浜の地にてお待ちしておりますので、皆様よろしくご参会をお願いいたします。

 
第15回日本小児外科漢方研究会
会長 岩中 督
(東京大学小児外科 教授)

 このたび、「障がい児をささえる-小児外科医の役割-」をテーマに第26回日本小児外科学会秋季シンポジウムを11月20日(土) 横浜で開催いたします。37題の応募演題を頂き誠にありがとうございます。
  応募演題からも知ることができますが、重症心身障害児施設、及び在宅における児のQOLの向上を求めて独特な手術が行われています。鏡視下手術の普及に伴い適応が拡大したようにも思えるGERDに対する逆流防止術、栄養ルートとしての胃瘻・腸瘻造設、気管切開、喉頭気管分離術等は工夫を重ねて今日に発展してきました。また、障がい児特有な急性腹症や気管動脈瘻などでは早い的確な判断と対策を求められます。普遍的な病気であっても症状・異常の認知しにくさが病態を重篤化させる特性もあります。シンポジウムでは重心児の必要エネルギー量が検討され、術後栄養代謝についても言及されます。
  一般外科医に対応していただけないことから、キャリーオーバーした患者が小児外科の門をたたき対応を求めている現状についても意見交換があろうかと思います。現に、私の小児病院においても障がい児に特有な外科治療は、初診が15歳までとしている社会との約束・契約を超えて受け入れる体制を宣言しているところです。この領域は、外科学から分離発展し
た小児外科の一専門分野に位置付けるべきでありましょう。
  重度の障がいのあるこども達を支える視点から、シンポジウムでは小児外科医の役割を考え、小児外科医の診療ノウハウを展開したいと思いますので、自負を含めたご発表を期待します。そして、今回のシンポジウムが、小児外科学の surgery for children with neurological impairment のまとめであり、障がい児医療に情熱を懸けておられる重症心身障害施設並びに主治医であります小児科医、小児神経内科医の診療の助けとなり、さらには手段を持っている小児外科医へのアプローチと連携構築へと繋がりますことを期待するものです。
  山下公園、元町、中華街等があります旧き横浜港近くで開催されます秋季シンポジウムへ、たくさんの皆様のご参加をお待ちしております。

 
第26回日本小児外科学会秋季シンポジウム
会長 大浜 用克
(神奈川県立こども医療センター 総長)
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