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この学会が発足した頃は、多くの難治喘息児が長期施設入院療法を余儀なくされ全国の国立療養所(現在の国立病院機構の一部の病院)に入院し、心身の鍛練を毎日しながら闘病生活を送っていた。それから27年、この間に喘息の病態解明がすすみ、治療効果の高い薬剤が開発され、適切な治療がなされれば多くの患者はコントロールが可能になったのである。そうすると、患者は、現在の治療薬を駆使してもコントロールできない群(最重症持続型)、治療によりコントロールされている群、治療はされているがそれが不十分なためにコントロールされていない群、治療をしていないあるいは知らないためにコントロールされていない群に分類することができる。こうした背景には、アレルギー関連学会が効果的な治療を適切に実施するために喘息治療ガイドラインを作成しそれを普及するように努力をしているが、行き詰まっていることがある。

ガイドラインを普及させるためには、患者教育が必要であり、そのためには医師のこれまでの技術だけでは困難でありコメディカルや教育の専門家による患者教育システムが必要になってきた。
本学会が難治喘息患者の治療に関わってきたことで多くのコメディカルスタッフを巻き込んできたことは大きな資産であり、現代の喘息教育の問題点解決のために活躍できる方向と考えます。平成21年度に発足した「小児アレルギーエデュケーター制度」を推進することで明確なものになっていくことと思います。
第27回大会では、小児アレルギーエデュケーター制度発足元年でもあり、米国での喘息エデュケーター制度の紹介、本学会としての役割をシンポジウムで討議すると共に、小児アレルギーエデュケータを目指すコメディカルの方へのワークショップ、スキルアップセミナーを企画しました。

第27回日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会

会長 赤澤 晃

(東京都立小児総合医療センター からだの専門診療部アレルギー科)