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 このたび、「第35回日本川崎病学会・学術集会」を鹿児島県医師会館(鹿児島市中央町8-1)において、2015年10月9日(金曜)~10月10日(土曜) に開催させて頂きます。
川崎病学会・学術集会は今回が35回目であり、全国で開催されてきました。ただ、九州で行われる学術集会としては2回目であり、白幡聡会頭が開催された第22回の学術集会から13年ぶりの開催となります。ここでまた、九州からの情報発信の機会を得られたことを心から光栄に思います。

 川崎病は毎年1万人以上と多くの発症があり、多くの家族が経験することになるごく一般的な病気となりました。その診断や治療および管理には、小児科医にかぎらず多くの医療スタッフが関わることになってきています。川崎病の治療は免疫グロブリン超大量療法が行われるようになり、適切に診断・治療を行うことでほとんどの症例は問題なく軽快するようになりました。ただ、一部には診断困難な症例や経過の思わしくない症例が存在し、そのような場合の対応や対策を検討しなくてはならない時代となっています。既に、重症例のスクリーニングを行い特化した治療も行われ始めており、その評価および検証も必要な時期になってきているものと考えます。
 川崎病患児の診断・治療・管理の更なる質の向上をめざすためには、多くの医療関係者が新しい情報を共有することが大切です。今回の学術集会が、川崎病についての多くの新しい情報を発信し多くの人々で討論し、情報共有を行う機会になることを目指したいと考えます。そこで今回の学術集会では、「川崎病を全方位から考える」をメインテーマとし、臨床および研究に関するいろいろな視点からのディスカッションが行える学術集会にしたいと考えました。
 今回は例年以上の演題登録をいただき、心から感謝申し上げます。シンポジウム、一般演題を合計して121題と多くの発表となっております。川崎病の病因や病態、診断や検査および治療、急性期や遠隔期管理等について、密度の濃い討論が行えるものと思っております。今回の学術集会で、川崎病の知見や理解が更に深まる良い機会になるものと確信しております。
 
 多くの皆様にご参加を頂き、新しい情報の発信や熱い討論に満足していただけますように、関係者一同で準備を進めております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

2015年8月  

第35回日本川崎病学会・学術集会 会頭
鹿児島市立病院 小児科
野村 裕一