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 この度、2015年6月4日(木)~6日(土)の3日間、倉敷市芸文館において、第35回日本骨形態計測学会を開催いたします。本会を主催させていただくことになり、関係の皆様に深く感謝いたしますとともに、大変光栄に存じております。
 本学会は、昭和54年(1979年)に新潟市にて新潟大学医学部整形外科学教室の高橋栄明先生が第1回骨形態計測ワークショップを開催されたことに始まり、骨形態計測研究会を経て、現在の日本骨形態計測学会に発展しました。当初は骨の形態を組織画像から解析する研究が中心であったこの学会も、近年では分子や細胞から器官までのさまざまなレベルでの骨の形態に関する研究に及んでいます。骨の形態とその定量的計測に関する研究は、運動器の主役としての骨の役割を理解する上で重要な分野です。また、形態は代謝や機能と密接に関連しており、本学会の扱う範囲は骨代謝学からバイオメカニクスなどの多岐の領域に渡っています。
 近年、骨代謝学の基礎研究の進歩は目覚ましいものがあり、その成果が骨粗鬆症をはじめとした骨疾患の病態解析や治療にも応用されています。一方、これらの病態や治療に伴う骨の形態や強度についての研究は必ずしも十分ではなく、多くの未解決な課題が残っています。本学会が骨形態計測学の新たな進歩に寄与することを願い、今年のテーマは「課題と新たな挑戦」とさせていただきました。骨の形態や強度についての研究の現状を見つめ直すことによって、今後の研究の方向性を考える機会になればと思っております。
 特別講演では京都大学iPS細胞研究所の戸口田 淳也先生による「骨軟骨領域におけるiPS細胞研究」と題したご講演を予定しております。先生のご研究から骨の形態や代謝に関する研究について示唆が頂ければと思っております。シンポジウムについては第2日目に「骨バイオイメージングの新たな展開」および「骨粗鬆症治療による骨の形態と質の変化」の2つのテーマについてのセッションを設け、第3日目は「サルコペニアと骨粗鬆症」についてのシンポジウムを企画いたしました。また、第2日目の午後には、骨形態計測の実際に関する教育セミナーを山本智章先生と田中伸哉先生にお願いしました。その他、イブニングセミナーやランチョンセミナーも共催企業のお陰をもちまして充実させることができました。今回の学会では演題数のバランスから、シンポジウムと一般演題との時間的な重なりをなくすことが出来ましたので、参加者の方々には興味あるシンポジウムにも全てご参加頂けると思います。
 最後になりましたが、本学会の開催におきましては、理事長をはじめ理事・評議員の先生方に多大なご協力を頂き、ここに厚く御礼を申し上げます。また、共催や協賛を頂きました企業各社の皆様方に深甚なる謝意を表します。参加者の皆様にとって今回の学会が今後の研究や臨床の発展に向けた意義のある会となることを祈念しております。

平成27年5月吉日