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 この度、第15回日本薬物脳波学会学術集会を平成24年(2012年)6月8日(金)~9日(土)日本大学会館(東京・市ヶ谷)において開催させて頂くことになりましたので、ご挨拶を申し上げます。伝統ある本学会学術集会を主催させていただきますこと、教室員一同と共に大変に光栄と存じております。
 薬物脳波学は、近年、急速な神経科学の進歩とともにその領域は大きく広がり、その内容は疾患の病態解明や薬物の作用機序の解明まで大きな進展がみられております。このような背景を基に、今回は「脳機能の解明と治療—薬物脳波学研究の将来を見据えて−」をテーマとして設定させていただき、脳機能について幅広く、中枢神経系に関わる基礎医学、神経内科、精神神経科、脳神経外科、小児科など様々な領域の方々のご参加を得て、学際的な議論をおこなえる場にしたく企画させて頂きました。
 特別講演は、日本の脳機能外科学の第一人者でいられます、日本大学 医学部 脳神経外科学系 神経外科学分野主任教授の片山容一先生に「基底核・視床の単一ニューロン活動からみた不随意運動の病態解析」というタイトルでご講演をお願い致しました。
 教育講演としては、第一日目に東京慈恵医科大学 精神医学講座の須江洋成先生に「QOLを考慮したてんかんの治療マネジメント~精神症状の改善を含めて~」、二日目にEuropean Federation of Neurological Societies (EFNS)のEpilepsy PanelでDirectorなされていて、欧州におけるオピニオンリーダーであるGil-Nagel A先生をスペインよりお招きして「The influence of antiepileptic drugs and other factors in video-EEG monitoring in epilepsy」というタイトルで、新規抗てんかん薬の位置づけも含み、「てんかん」の新たな展開について、日本および外国の現況を踏まえ、ご講演頂くようにお願い申し上げております。
 シンポジウムは、第一日目の午後に「薬物脳波学の最近の動向」というテーマで、関西医科大学 医学部 精神神経科の吉村匡史先生、東京女子医大 神経内科の飯島 睦先生、東京医科歯科大学大学院・保健衛生学研究科・生命機能情報解析学分野の宮島美穂先生、独協医科大学 神経内科の渡邉由佳先生、東京慈恵医科大学 神経内科の栗田 正先生、自施設の森田 昭彦先生と大石 実先生に各ご専門の薬物脳波学領域について御発表頂くことになっております。
 ランチョンセミナーは第一日目に自然科学研究機構 生理学研究所統合生理研究系 感覚運動調節研究部門教授・主幹の柿木隆介先生に「神経イメージング手法を用いたヒトの顔認知機構の解明」というテーマで、二日目には日本大学 医学部脳神経外科学系 光量子脳工学分野教授の酒谷 薫先生に「NIRSを用いた脳機能に対する薬物効果の評価法」というテーマでご講演をお願い申し上げました。
 このように、今回は「脳機能の解明と治療」という基本テーマに沿って、脳波を用いた脳機能評価に留まらず、脳波マッピング、誘発電位、事象関連電位、脳電図、頭蓋外磁気刺激、光トポグラフィー、機能的MRIなど最新の診断機器を駆使した研究について討論できる場として企画させて頂きました。対象につきましても、てんかん、パーキンソン病、脳炎、統合失調症、感情障害、睡眠障害、さらには心理や認知まで含む幅広い構成となっております。
以上、最近の研究動向を背景とし、幅広いかつ非常に興味深い、最新の疾患や病態解明についての多くの講演が聴ける場になったと考えております。つきましては、今回の学術集会に、ぜひ、皆様お誘い合わせの上、多くの方のご参加を、教室員一同心よりお願い申し上げる次第です。
 なお、懇親会は東京での開催でございますので、東京らしい場所ということで、初日6月8日(金)の夜に青山にあるラピュタガーデン「アルトモンド」で開催(無料)させていただく予定にしております。東京タワーの夜景を見ながら、プールサイドでスプマンテを酌み交わしながら、ご参加頂いた先生との懇親の場にしたいと医局員一同考え、鋭意準備しております。併せ、皆様のご参加をお願い申し上げる次第です。

謹白