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『顎変形症治療の新時代を紡ぐ』

Spinning into a new era of treatment for jaw deformities

 このたび、第21回特定非営利活動法人日本顎変形症学会総会を、東京の地で開催させていただく運びとなりました。栄え

ある本総会の主催を仰せつかりましたことは、誠に身に余る光栄であり、このような機会を与えていただきました会員の皆様に心より厚く御礼申し上げます。

 今回のテーマは『顎変形症治療の新時代を紡ぐ』とさせていただきました。日本顎変形症学会の歴史を振り返りますと、昭和57年に前身である顎変形症研究会が発足されてから、今年でちょうど30周年を迎えます。その間、顎変形症に起因した咬合異常に対する歯科矯正に保険が導入され、顎変形治療は我が国の歯科医療の中で確固たる市民権を得るに至りました。また、新規外科的矯正治療法の臨床応用や、三次元画像を用いたシミュレーション技術の開発等においては、目覚ましい進歩や発展もみられました。一方、患者のニーズや価値観は急速に多様化し医療を取り巻く社会環境は大きく変化してきています。高度医療の開発・実践という縦糸と、適切な患者—医療者関係に立脚した安全かつ安心な医療の提供という横糸をうまく紡ぎ合わせながら、顎変形症治療の新時代を切り拓いていくことが今後ますます重要になっていくと思われます。

  さて本総会におきましては、特別講演、シンポジウム、一般口演、ビデオ口演、ポスター発表に加え、30周年を記念して海外から講演者をお招きし、国際シンポジウムを開催させていただくことになりました。さらに翌日には、市民公開講座「顎のかたちと現代社会」と題するパネルディスカッションを企画し、広く一般の方々にも顎変形症に対する理解を深めていただく機会を提供したいと考えております。これらの学術企画を通じて、顎変形症治療に関する叡智を大いに分かち合っていただくことができれば、会を主催する立場としましては望外の喜びであります。

  会場となる千代田区一ツ橋は、皇居からほど近い東京の中心部に位置し、界隈は明治時代、大学の前身校が多く設置された文教地区でありました。少し足をのばせば、江戸情緒あふれる神田や浅草の古い街並を散策できますし、若者たちが集う都会的な観光スポットにも容易にアクセス可能です。新旧織り交ぜた魅力にあふれる初夏の東京も、是非この機会にご満喫ください。

  それでは皆様奮ってのご参加を、教室員一同心よりお待ち申し上げております。