第36回日本看護科学学会学術集会
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 このたび、会員、関係者の皆様から多大なご支援・ご協力をいただいて、第36回日本看護科学学会学術集会を、2016年12月10日(土)、11日(日)の2日間にわたり、東京国際フォーラムにおいて開催できますことを心より感謝申し上げます。
 これからの30年間は、急速に人口の高齢化が進行し、人生90年という超高齢社会が到来します。2025年には団塊の世代が75歳以上となり、2042年には65歳以上の人口が約3,900万人でピークを迎え、その後も75歳以上の人口割合は増加し続けます。特にこれからの高齢化は人口の多い都市部で顕著になると言われています。

高齢者人口の増大は、保健医療福祉制度に留まらず、日本のしくみのあらゆる局面に多大な影響を与えます。これらを2025年問題と称して、様々な分野が持続可能な社会の実現を目指して対策を講じようとしています。さらに、長期にわたる経済の停滞によって経済格差による貧困が課題となっています。貧困は、自殺、育児放棄、心身の健康障害などを引き起こし、教育の機会を奪い、孤独や社会からの逸脱・阻害、暴力といった負の連鎖を引き起こす重大な社会的課題です。そして、これらの課題は日常我々が生活する場にあります。
 人々の暮らしや健康、尊厳や安全を脅かす社会的課題の解決に、看護学はどう取り組んでいけばいいのでしょうか。看護学という一つの学術分野に留まらず、他分野と連携・協働する柔軟性や、学術の世界だけでなく自治体や企業、住民と協同して課題解決に取り組むための新たな研究体制や研究方法が求められます。
 そこで、本学術集会ではメインテーマを「国民の幸せをもたらす制度設計と看護研究」とし、「国民の視点からの制度設計」「政策研究」という切り口で、社会的課題に看護学がどう取り組むのかを探求する場にしたいと考えました。
 社会と科学がどう繋がるのかという視点から有意義な議論、意見交換ができればと願っております。多くの看護職の皆様にご参加いただきますよう、ご案内申し上げます。

学術集会会長  岡谷恵子