会長挨拶

第20回日本脳循環代謝学会総会 会長 片山 泰朗
(日本医科大学内科 神経・腎臓・膠原病リウマチ部門)

此の度、第20回日本脳循環代謝学会総会を開催させて頂くことになり、大変光栄に存じます。

本学会は神経内科、脳神経外科、放射線科などの脳神経系の臨床医学の研究者と生理学、薬理学、病理学などの関連する基礎医学の研究者が一堂に会し、脳虚血を始めとする各種神経疾患の病態やその治療効果について脳循環代謝測定や分子生物学的手法などを用いた研究の成果を発表し、これらの研究の進歩を目的としたものであります。

本学会は今回で第20回という節目を迎えるわけですが、先人達が築き上げた輝かしい業績を振り返りながら、未来に向けた新な第一歩を踏み出したいと願い、本学会の主題は「脳循環代謝研究 ─From the Past to the Future─」と致しました。

イブニングセミナーでは特別企画として本学会の主題“Studies on Cerebral Blood Flow and Metabolism: From the Past to the Future”について各方面より日本を代表する研究者に英語で御講演を賜ります。

シンポジウムでは、脳虚血の治療において現在最も期待されている骨髄幹細胞移植を含めて「脳虚血における脳保護・再生 ─どこまでできるか─」を、また、もう一つのシンポジウムでは神経系疾患の画像診断において中心的役割を果たし、目覚ましい進歩を遂げているMR画像にフォーカスを絞り「MR画像の進歩 ─どこまでできるか─」を取り上げました。

教育講演では「PETによる脳画像診断」および「SPECTによる画像診断」を予定しております。

招待講演で脳虚血における局所脳エネルギー代謝やcortical spreading depressionの虚血耐性誘導に関する研究等で名高いprof. Frank A. Welsh(Neurosurgery, University of Pennsylvania, USA)をお迎えして講演を賜る予定であります。

11月初旬、東京ドームホテルで会員皆様の御参加をお待ちしております。

2008年4月吉日

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